リノベーションで性能UP

 

リフォーム
老朽化した建物を建築当初のようにする事を言います。
 ・浴室・キッチン・洗面化粧台・トイレの設備機器交換
 ・各室の天井・壁のビニールクロス貼替
 ・床材の上貼
等が考えられます。
これだけでも新築の様な気分になります。
費用は70㎡程度のマンションで350万円~になるでしょう。
ただし、給排水管や電気配線等は劣化度合を確認できませんのであまり古い建物
は不安もあります。

リノベーション
住まいを一新し、前の性能より向上させることを言います。
生活に合わせた動線を考え間取りを決め、付加する機能を考慮し理想の住まいとして生まれ変わらせる。
それを実現させるため様々なサポートをいたします。
ただしリノベーションは新築と違い制限もありますので一部の例を示します。
分譲マンション
 玄関側、バルコニー側、両隣、天井、床のコンクリートの壁で囲まれた内側が区分所有の範囲になります。
 その内側であれば間仕切りの変更なども含めリノベーション可能です。
 ただし間仕切りの壁がコンクリートの場合その壁は撤去不可となります。
 またキッチンや風呂等の給排水配管がある場所は配管に制限がある事を考慮しなければ
 ならないため場所の移動等できない場合があります。
 管理組合に相談しながら設計しなければなりません。
戸建住宅(木造)
 柱は取り除けないと考え、間仕切りの変更を計画したほうがよいでしょう。
 床下に50cm程度の空間がある場合が多いので配管等は自由にでき、設備の移動も可能です。
 また、窓の位置や大きさの他、屋根の形を変える事も可能で全く違う建物へ変化させることも可能です。
戸建住宅(重量鉄骨造)
 鉄骨の大きな柱以外はリノベーション可能です。
 階段の位置や屋根の形を変えたりできない場合が多いです。
戸建住宅(鉄筋コンクリート造)
 ラーメン構造と壁式構造があります。
 ラーメン構造は大きな柱(60cm~)を適宜配置し、壁式構造は柱がなく厚い壁で建物を構築している構造です。
 壁式構造はコンクリートの壁は壊すことはできません。
リノベーションの参考プラン
この家を又は部屋が痛んできたので綺麗に一新したい。
ではどんな雰囲気でどんな機能をもったリノベーションプランを持ちますか。
特に機能を求めない方も「言われてみると・・・」という事もあります。どんな工事でどんな効果か例を挙げてみましょう

高齢化や介護を考慮したい
必要性を感じたり将来に備えてバリアフリーを考慮したリノベーションの一部をご紹介します。
ごく一部の紹介ですが基準はフラット35のバリアフリー性を参考にしています。
ペットと共生する住まいを目指す
匂いの軽減やマンションの場合の周辺住民への音の配慮、またペットの過ごしやすさを考慮した商品を紹介します 。
 ・ ペットの生活空間を作る
   ミセル(大建工業)  キャットウォークを兼ねたシステム収納です。
 ・ ペットの出入口を考える
   ねこゲート(大建工業) ねこの飛び出しを防ぐゲートです。
   ペットドア(大建工業) ねこや小型犬がドアの子ドアを利用し出入りするゲートです。 
 ・ペット用の床を考える
   ワンラブオトユカ(大建工業) 犬の足腰にやさしい防音床材です。
   ワンパークフロアスリム(大建工業)犬の足腰やさしい、今の床材の上から貼れるリノベーション用建材
 ・匂いを吸収する壁
  ・ エコカラット(LIXIL) 
  ・ ビニールクロスのペットの匂い対象商品
等商品の一例を示しました。
参考になるメーカーのホームページ等
  東リ  犬家猫館.com   大建工業
  大建工業 ペットと暮らす(カタログ)
化学物質が気になるので自然素材を使いたい
床・壁・天井に無垢材で貼り換えたり壁に漆喰や珪藻土で塗り替えたり塗装も自然素材の塗材を使用する改修です。
コストは建材やクロス使用より高価となりますが自然素材ならではの手触りや感触を得ることができます。
省エネ化住宅を目指したい
令和3年4月に改正建築物省エネ法が全面施工されました。
既存の建築物への規制はありませんが省エネルギーの効果の上にエコポイントの付与等の補助も見込まれる改修です。
では省エネルギーの住宅とは何が効果的なのでしょうか
・断熱性能を高くする
  断熱には大きく分けて外断熱と内断熱があり
  ます。
  外断熱は建物全体を断熱材で包み気密性が
  高いことが特徴です。
  結露の発生を抑制することができ、建物の
  内側と外側の温度差が小さくなり、発生し
  にくくなります
  一般的には家が長持ちするというメリット
  もあります。
  デメリットは外壁が厚くなることです。
  狭小地やデザインが複雑な間取りには向か
  ないと思われます。
  また、断熱材の上から外壁材を留めるので
  地震に対する多少の不安があります。
  高気密・高断熱であるがゆえに、換気も欠
  かせません。
  内断熱は一般的な施工方法ため、技術面で
  の安心感があります。
  外断熱よりもコストを抑えられます。
  デメリットは外断熱に比べて気密性が低く
  結露が起きやすいという面もあります。
  結露の発生は、建物が劣化につながります。
  サッシ・ガラスの断熱性能を高め、熱損失
  を少なくする。
  窓等からの熱が逃げる割合は「屋根の8倍
  」「床の5倍」「外壁の2.5倍」と非常
  に大きく、樹脂サッシの使用、ペアガラス
  、低放射性ガラスの使用等により断熱効果
  を向上させることができます。
  取替え、内付けサッシによる方法がありま
  す。
・消費エネルギーを逓減する
エネルギーの消費の少ない機器を設置したり、エネルギーを作る機器を設置することにより月々の光熱費は低減されます。
また、国、地方自治体等の補助金を受けられる場合も多いリノベーションです。
 エネルギーを作る
  ・ 太陽光発電の設置
    一昔前から比べ発電量も大きく導入コ
    ストも下がっています。災害時の停電
    時にも活用できます。
    日中の太陽の光により発電するので夜
    は発電出来ません。蓄電システムを併
    用することで夜も対処できます。
    平均的な設置パネル数で約4.5kw
    の発電量の太陽光パネルを設置した場
    合、天気や季節により発電量が変化し
    ますが年間平均では4人世帯の平均的
    な消費電力であると十分な電力といえ
    るでしょう。
    見積予想 120万円~
  ・ 太陽熱利用給湯設備
    太陽エネルギーを40%以上利用することができ給湯にかかる消費エネルギーを大幅に削減できます。
    見積予想 20万円~
  ・ エネファームを設置
    家庭でガスで電気を作り、その発電時
    の熱でお湯を沸かすシステムです。
    蓄電システムと組み合わせ電気を無駄
    なく使用する事もできます。
    見積予想 150万円~
 消費エネルギーの少ない機器の設置
  ・ 給湯設備
    ecoジョーズ  ガス給湯器
        予想見積 25万円~
    エコフィール   石油給湯器
        予想見積 25万円~
    エコキュート   電気給湯器
        予想見積 50万円~
  ・ 電気設備
    エアコン
     消費電力の高効率型のものを採用す
     ることが大切です。
     家庭でよく使用している壁掛け型で
     冷房能力2.8kwを例に あげる
     と期間消費電力量が2000年型で
     1017kwh、2015年型では
     834kwhとなっています。

    換気扇
     シックハウスや結露防止の面からみ
     ても有効です。
     DCモーター使用の換気扇への交換
     は消費電力が少なく熱交換型の換気
     方式への改修は冷暖房負荷を低減さ
     せるます。

    照明
     電球型LEDランプに交換する事に
     より一般電球などに比べ消費電力が
     約1/4から1/6と省エネにつな
     がります。
耐震改修をしたい
昭和56年6月1日に耐震基準が大幅に見直されました。
昭和57年以後の建物を購入したり建築した場合は新耐震基準で建築された建物であることが想定されます。
簡易耐震診断は各市町村でご相談する事をお勧めします。
それ以降の建物でも「阪神淡路大震災」等大きな地震が発生し建築基準法も大きく変わっています。
改修を行うことにより地震に対する安心感にもつながりますので改修した方がよい建物は改修をお勧めします。
地震に対する構造は「耐震構造」「免震構造」「制振構造」があります。
それぞれコスト違いますがその建物に適した改修方法が望ましいと思いまう。まずはご相談ください。
木造戸建住宅の耐震を基に工事内容の一部を示します。
    ・基礎が不十分な場合
      建物を持ち上げて基礎を施工する
      方法や、建物の壁に添わせ基礎を
      配置し、それに締結させる方法な
      どがあります。
    ・耐力壁が不十分な場合
      バランスのよい耐力壁の配置にな
      るよう、筋違いを配置したり構造
      用合板を打ち付ける工事をします。
      また適所に基礎や梁と柱を締結す
      る金物を施工します
    ・屋根に不安がある場合
      瓦屋根の場合、一枚一枚締結させ
      地震の際にずれ等を軽減させるこ
      とができます。
      また、軽い屋根材に吹き替える事
      も効果あります。